健康・ダイエットで評判の「もち麦」ってなんだ?



もち麦の特徴

 

 

もち麦は当初、兵庫県福崎町などで名産品として売られていました。古くから団子やおはぎの材料として使われてはいましたが、まあ地味な存在だったのです。それが、ダイエット効果が高いという口コミがいつの間にか広まって全国的な人気になっていきました。

 

この口コミは海外にも広まり、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも、コレステロールを下げる健康食品ということで栽培が盛んになっているそうです。

 

外観は粒の中央に黒い線(黒条線)が入っていて、食感的には、普通の麦よりも粘りがあって、噛むとプチプチした食感です。また、アミロースとアミロペクチンの量も違うので、麦ご飯を炊いた時の特有のパサついた食感にはなりません。

 

もち麦と玄米の違いも気になるところでしょう。玄米も白米の代わりに食べる低カロリー主食とされていますが、当然ながらもち麦と玄米は別物です。玄米は名前のとおりでお米です。白米と精白していないという点が違いますが、ダイエット効果という点では、もち麦よりも高いとはいえません。150gあたりのカロリーは、白米が252kcal、玄米が248kcal、もち麦が198kcalです。玄米はそんなにカロリーの低い食べ物ではないのです。それでも玄米が健康食品として支持されているのは食物繊維やミネラルを豊富に含んでいるからです。

 

しかし、食物繊維の含有量なら、もち麦も負けてはいません。それどころか、食物繊維がダントツに豊富なのです。玄米は100gあたり3.0gの食物繊維を含んでいますが、もち麦は100gあたり12.9gもの食物繊維を含みます。いよいよもって、もち麦が注目される理由がわかってきたと思います。